3兄弟の母です。(両親とも日本語しか分かりません。)我が家の教育の軸は語学です。子供にどうなってほしいか?賢い子になって欲しい。自ら生きる力をつけて欲しい。面白く生きて欲しい。それが私の願いです。
2歳までは母国語
知能は言語能力です。知識は言葉ではかられ、知識による言語能力は評価されやすい。
- 2歳まで 意識して日本語で生活。英語は、音楽等のかけ流しのみ。耳慣れだけはしておきます。母親はおしゃべりになる必要があります。実況中継をします。私は年中声が枯れていました。たくさん語りかけ、大量に絵本を読んでいたからです。日に30〜40冊は読んでいました。3ヶ月の赤ちゃんですが、30冊でも40冊でも、じっと見聞きしていました。必要だったので、毎週絵本を買い足していました。日本語の絵本は3千冊はあると思います。ただし、大量に読み聞かせをしたのは1人目だけです。2人目は本に興味を示しませんでした。読んでも聞きません。それでも、日に数冊は意識して読んでいました。3人目は好きなテーマの本のみ受け入れました。200冊程度を繰り返し読みました。十人十色です、当然子供によって違います。興味が多い子か?本が好きか?幅広い本を受け入れるか?2人目は殆ど本を読まずに成長しましたが、日本語も英語も話す分には問題ありません。ただ、語彙は明らかに1人目より少ないです。知識の差です。1人目は概念理解が早く、早くから結果に繋がりました。3人目は知識は偏っていますが、日本語力は2人目より上ですね。やはり、読書量は語学力に比例するように感じます。語彙力がそのまま語学力になります。
- 2歳から 慣らし運転。YouTube解禁しました。ただしYouTubeは英語のみ。週1回1時間だけ英語の教室に行っていました。ただ英語で遊ぶだけの教室です。我が家はTVはありません。1人目は2歳になるまで映像は見ない環境に置きました。2人目からは無理ですね。1人目と一緒に、生まれた時からYouTubeです。掛け流しは引き続き、続けていました。読書の状況は、2歳までと変わらず。もっと言えば、その子の嗜好ですので、成長しても状況は変わらないように感じます。親がコントロールしなくても、常に本を手に取っています。2人目は音楽や動画を好みます。
- 3歳から 本格始動。幼稚園は、プリスクールを選択しました。
3歳からは、週4日 1日4時間
言語能力は環境によります、遺伝(才能)は関係ありません。幼児期であれば、環境さえ与えれば必ず話せます。ただ、時間的濃度が必要です。
- 3歳からは子供を週4日、1日4時間は英語環境に置くべきだと思います。これが、私が考える最低ラインです。ちなみに、もっと少なくても話せるようにはなります。ただし、母国語に匹敵する英語力を身に付けて欲しいので、この時間数となります。我が家は、母国語(日本語)を含めて4ヶ国語を与えています。週1回、1回1時間のレッスンでも5年間継続すると、言っている事は聞いて理解でき、ある程度話せるようにはなっていますが母国語には程遠いです。習い事程度の時間数では足りません。
- 目標とするレベル設定をしてください。ネイティブレベルを目指すのか?日常会話が話せればよいのか?楽しく英語に触れてくれたらよいのか?私は、英語はネイティブレベルを目標としています。
- 英語が話せない私は、プリスクールを選択しました。確実に英語環境の時間数を確保できます。英語と日本語の環境的かつ時間的棲み分けができます。幼稚園では英語、家では日本語です。ただし、家で観る映像(YouTubeやDVD)は全て英語にしました。1人目は映像は英語のみで徹底していましたが、3人目は、日本語と英語半々ですね。だんだん適当になります^^。
- プリスクールは確実に話せるようになります。英語オンリーのプリスクールを選んでください。小さい子供は、相手の話す言語で切り替えます。1人目は小さい頃、何語という概念は無く、◯◯先生の言葉と言っていました。私とは、ほぼ100%日本語です。英語絵本の読み聞かせや、フレーズを覚えて英語での語りかけもやってみましたが続きませんでした。英語が苦手な私は、アドリブが全く出てきません。書いてある文字を読むのが、精一杯です。英語絵本は、頑張って読み聞かせているうちに、いつの間にか自分で読むようになっていました。漢字がない英語は文字学習がほぼ必要ありません。耳で聞くだけで、読めるようになります。フレーズを暗記しての語りかけは3日坊主で終了です。中途半端なお家英語は話せるようにはなりません。お家英語が成り立つのは、親が英語が堪能でいらっしゃる家庭のみです。
- プリスクールは年間120万くらいです。幼児教育無償化制度で補助金が出るプリスクールもあります。ですので、年少からは実質120万もかかっていません。ネイティブレベルに英語がペラペラになるなら安いと思います。私は話せないので必須の出費になります。幼児期だからこその投資です。将来の大学費用より今(幼児期)の投資を私は選びました。この時期であれば必ず結果がでる投資です。中高校生になって、いくら同額の投資をしても、同等の収穫はありません。小さいうちの語学教育は最も効率がよいのです。今の土台の上に将来は乗っていく、英語力は必須の土台、これが私の考えです。小学校に入る前に英語力を確立する事、あとは自力で学び出します。継続さえすれば、一生の力となります。明らかに人生の選択肢が増えます。幼稚園のうちに英語はベースができているので、小学生以降は他の学習やスポーツに時間を費やすことができます。中高レベルの授業であれば、英語は学習する必要のない科目になります。
- 日本語の幼稚園を選択しても、20万〜30万は必要となります。プラスで週4日かつ1日4時間を確保できる英語環境を用意しようと考えると、かなりの出費になります。家庭での英語学習が成立しない場合、中途半端な時間数で習い事レベルの英語学習ではネイティブレベルにはなりません。プリスクールは、時間当たりに換算すると、最も安く英語を学べます。
- 小学校受験をされる方もプリスクールはおすすめです。小学校受験には英語は必要ないため後回しになり、継続が難しくなってしまいます。プリスクールで英語力を確保し、帰宅後は受験対策に時間を回す事ができます。時間のやりくりは大変です。兄弟がいると尚更です。
オンライン
英検学習のため、オンラインを追加しました。3級までは家庭学習でしたが、準2級よりオンラインを利用しています。私が教えられないからです。
- プリスクールのアフタースクールでも英検の教室はありますが、送り迎えがないオンラインは、兄弟が多い我が家では無理なく継続できます。
- 何よりも、安上がりです。
- 1コマ25分なので、隙間時間にレッスンでき、子供に時間的負担がかかりません。朝、幼稚園に行く前にやっていました。
- 時代は変わり、オンラインを利用して、世界中の人と話すことができます。目的ある留学は意義があると思いますが、語学留学は必要ないと私は考えます。少しの投資で、日本に居ながらにして、ネイティブと話したい放題です。親としての考えですが、将来、大学院だけアメリカで学んで欲しいと思います。その頃は更に、現地に行く必要が無くなっているかもしれませんね。
読書
英語は耳で学習するだけで、どんどん読めるようになります。読書は幼児には難しいように思いますが、英語なら、どんどんレベルアップできます。26文字のアルファベットだけだからです。
- 耳で聞いて知っている音は読めます。話す事は環境のみで習得できますが、読み書きは学習が必要です。しかし英語は、アルファベットさえ学習すれば、一気に読めるようになります。自ら本を読むタイプの子は、親は何もしなくても、段々とレベルアップしていきます。漢字がある日本語や中国語は、こうはいきません。
- ただし、内容理解はまた別物です。内容が分からなくても、読み進めることができるという意味です。多読により、徐々にイメージと言葉が結び付いていきます。これは英語に限ったことではなく、どの言語でも同じだと思います。その子の経験や概念理解力により、差が出ます。
- 読んで欲しい本は、手の届くところに置いておき、自分で選ぶ時期を待ちます。私は、本人が好きな本を読めばいいと思います。幼稚園年長より、ハリーポッター全巻を目のつく所に置きました。手に取って読み始めたのは小学2年生の5月の事。その後半年間、繰り返し繰り返し読み続けました。いまだに関連書籍も含め、読み返しています。
- 読書を好まない子は、レベルを少し下げた本を大量に読ませます。好きな分野の本でかまいません。
- 読書は、子供により好き嫌いが分かれると思います。幼児期は、日本語より英語の方が読みやすいのは確実です。英語は自力読みが可能です。私は日本語でない言語で学び始めてもいいと考えています。急ぐ必要はありませんが、早い時期に読書を通して学ぶ事は、子供の力になります。日本語では難しい本も、英語なら読めるのです。後から日本語が追いつけばいいと考えています。日本で暮らしているのですから、日本語が出来なくなることはありません。もし日本語が上がってこないのであれば、英語力もたいした事がない状況だと思われます。言葉はツールであり、根本の概念理解や知識のレベルが大切です。英語が話せるから、賢いわけではありません。どの言語ツールを使うかという事で、様々な言語ツールを持っていれば、選択肢やコミュニケーションがとれる世界が広がります。しかし、子供の脳や心の深さや広さ(賢さ)とツールである言語は別物です。ツール(言語)を利用して読書より得た世界が賢さに繋がると考えています。
- 幼児期の英検受験を考えている場合は、ある程度のスピードで読めるよことが必要です。リスニングは出来ても、リーディングが制限時間内に読みきれないからです。本を好まない2人目は、制限時間内に全ての問題を解ききれません。1人目は試験問題を解くと時間がかなり余る状況でしたので、時間配分を気にしたこともなければ、受験の際に時計を持たせたこともありません。本が読めるイコール試験問題が読めるではないのです。時間内に読めるスピードが必要になります。いくら理解済みの級であっても、制限時間内に解けなければ点数にはなりません。早くに受かって欲しい気持ちもありますが、子供の時期を待つ事も大事だと思います。4技能(聞く・話す・読む・書く)がバランスよく平均的に成長するとは限りません。
映像
読書と並行して、映像の力を使います。読書を好まない子も、無理なく学べます。ただし、YouTubeは親がサーチしてから見せる必要があります。
- 子供達の状況理解力とリスニング力は抜群です。これを利用しない手はありません。ただ興味ある映像を見せておけば、勝手に学びます。子供に付きっきりで時間が使えればいいのですが、そうはいきません。お仕事や家事をしている時間は、YouTubeやdvd、コンテンツを利用するのも手だと思います。兄弟が多いと1人にさける時間は減ります。経済と時間のやりくりが大変ですよね。子供の時間を無駄にしない事が大切です。
- YouTube等の映像は、子供のコントロールが効きません。これは大きな問題です。動物園でケータイアニメを見ている子供たちを見かける事があります。動物園に限りません。おかしな光景です。家庭内でも、これが起こります。正直、我が家も例外ではありません。英語学習の柱として映像を挙げておきながら矛盾していますが、コントロールが難しいです。
- 小さいうちは、見せる動画は夜な夜なサーチして保存し、広告が入らない状況で見せていました。かつ、ケータイやiPadをプロジェクターにつないで、大画面で見せています。視野が狭くなるのが嫌だからです。広い画面で眼球を動かして観るためです。速読訓練は、まさしく眼球運動訓練ですから。読書だけでなく、観察力や注意力にも影響するように感じます。
継続する
語学は成果が見えてくるのに、5年はかかると思っています。5年継続し、そこからスタートです。1人目は分かりやすく結果が出て、幼稚園のうちに英検2級まで受かっています。満5歳から受け始めました。小1で準1級をクリアー。1級はなかなか難しく、挑戦し続けています。
- 読書好きな1人目は英語の本を読み続けています。
- 英語時間はオンラインで確保しています。
- iPadは言語を英語に切り替えて使っています。
- 小学生になってからも英語力は上がっています。学習としての英語は英検1級の学習少々で、基本的にツールとして使っているに過ぎません。小学生からの継続は、もう親の手を離れて進み続けます。映画、読書、パソコン検索、タイピング、勝手に英語でやっています。幼稚園のうちに英語のベースを作ると、後は本人が勝手に学びます。
最後に
日本の中学高校で読む教科書の英語量は、ハリーポッター1冊にもならないそうです。英語圏の子供達は早い子で、小学1年生でハリーポッターを読むそうです。
日本の英語教育にまかせていては、明らかに英語学習量が足りません。
ベースができてしまえば、英語学習はおしまいです。ここまでこれば、英語を学んでいるとは本人は思っていません。英語をただツールとして使っている状況だからです。後は、映画を観たり、本を読んだり、オンラインでフリートークをしたり、YouTubeを見たり、日常生活の一部を英語で続ければ、年齢相応に英語力が上がっていきます。幼児期は母国語より英語が優っていますが、日本語も必ず大切にして欲しいです。小学中学年になると母国語の力がないと英語も伸び悩んでいくように感じます。
母国語と英語のバランスをどうとるかは、難しい問題です。同じ速度で成長するわけではありません。
子供の成長やタイミングは一人一人違います。母親の勘と行動が頼りです。私は「今かな?」と引っかかった時に行動に移します。文字を教えるタイミング、読み始めのタイミング、英検を受けるタイミングなど。次に「今かな?」と感じるタイミングまで、その行動をコツコツ継続します。それの連続です。
子育てのビジョンの参考になれば幸いです。
最後に、これから生まれてくる子供達に携わる方々へ。子供が無条件に受け入れ吸収するのは6ヶ月までです。私は自分の子供でそう感じました。半年を過ぎた頃、子供の吸収スピードが落ちたなと感じました。この数字は、最初の語学の臨界期です。半年を過ぎると自分で考え選択し始めるため、与えたもの全てをそのままを吸収しなくなります。もう1歳になると、本人が確立していたと私は感じました。語学の臨界期は6歳と言われますが、6歳までにスタートではなく、6歳までにあらかた目処を立てて欲しい。
タイミングを逃さず、幼児期を大切にしてください。